まるで戦?百人一首の『源平合戦』のやり方とは

百人一首の『源平合戦』は2組に分かれチーム戦で行うのが特徴です。学校でも多く行われているため、知っている方も多いかもしれません。1チームで50枚ずつ札を持って、先に札がなくなったチームの勝利となります。

ちなみに、お手付きにはペナルティが課されるでしょう。取り札を50枚ずつに分けて1チームの持ち札として、3列自身の方向に向け並べます。読み手も必要であり、読み手は読み札を上の句から読んでいきます。

参加者は、読まれた札を取っていきましょう。自陣にある札を取った場合は、そのまま自身の札として、相手の陣地にあった札を取ったなら自陣の札を1枚選び相手に渡します。これを送り札というのです。

自陣と敵陣いずれにしても、お手付きで誤った札に触れた場合には相手より1枚札を取らなければいけません。これが、先ほど話したペナルティです。有利なのは歌人の名前や歌を覚えていることですが、場の取り札がどういった場所にあるかを覚えておくことや、好きな札を前もって確認しておくのも一案となります。

源平合戦の場合は、ちらし取りなどと異なり自身の陣地にある札は好きなように動かせるのです。そのため、覚えている歌があったなら上手に札を並べて読まれたならすかさず取れるように工夫することも可能となります。

とはいえ、取り札を『あいうえお』の順に並べたりすると、相手にもすぐに分かってしまう可能性があるため、もし並べるとすれば下の句の二文字目で『あいうえお』の順に並べたり、並べるのを季節ごとにするなど相手が分からないようにするのがコツです。

それに、源平合戦は読み手も含め3人以上から楽しめるものですが、2人ずつでチーム分けして5人以上で行うのも1つの方法でしょう。源平合戦に強くなるためには、例えばもし5人で行うとしたら自陣の分の50枚÷5で10枚を敵陣分の50枚÷5で10枚を併せて1人20枚を完璧にするのがポイントです。

皆で頑張るのがチーム戦ということになります。最初に決まり字を完璧にすることが求められるでしょう。札を捲っていき、順々に決まり字を言えるように何度も繰り返すことが大事です。

この時には、百人一首の内容および全文は覚えなくても大丈夫です。下の句の初めを見ることで、スピーディーに決まり字を言えるようになるまでやるのが適しています。もっと強くなるとしたら、どの札が何枚あるかも覚えなくてはいけません。

例えば、一枚札は『むすめふさほせ』であり、二枚札はうつしもゆ(うか うら つき つく しの しら もも もろ)といった具合です。『き』の札であれば、『きり』もしくは『きみがため は』、『きみがため を』の3枚があります。

要するに、最初に出た『き』の札が『きみがため は』だったとしたら、それまでは『きみがため を』だった決まり字は『きみ』に変わるでしょう。『き』の札が2枚読み終わった際には、残りの1枚は『き』の1文字で取ることができます。

この決まり字の変化に関してついていけるのであれば、源平合戦終盤での強さもアップできるのではないでしょうか。