どうやるの?百人一首の遊び方について解説

百人一首には読み札を読む読み手が必要であることは、他の記事でも話していますが、読み手は読み札に書いてある短歌を上の句より読み上げていきます。1回歌を詠み終わって取りて(参加者)が札を取っていないなら、読み手は繰り返して取り手が正しい札を取るまで下の句を読むのです。

初めて遊ぶ際には、『ちらし取り』という取った札の枚数を競う方法がおすすめとなります。100枚ある札を通常のかるたの様にバラバラに広げて取っていくというものです。札を全て読み終えられた時に、一番多く札を取った人が勝者となります。

また、『源平合戦』という自陣の札50枚がなくなったら勝ちになる遊び方もあります。これは、2組のチームに分かれて遊ぶのがポイントです。この遊び方の詳細は他の記事でお伝えします。

続いて競技かるたは相手と1対1で遊ぶものです。100枚ある取り札の中から50枚を取り出して、25枚だけ自陣に3列に並べます。読み手は読み札を100枚読むのですが、最初に小倉百人一首には存在しない歌を読むのが特徴です。

この時に読まれる一番目の歌は『序歌』と呼ばれます。自陣から札を取ったならその札は自分のものとなり、相手の陣地から札を取ったなら自陣から札を選んで相手の陣地に置くのです。

このようにして、自陣から札をなくしていくのが競技かるたとなっています。さらに、子供でも簡単に絵札のみで遊べる『坊主めくり』もあります。こちらは絵が描かれた読み札だけを使い遊ぶのが特徴です。

坊主めくりについても他の記事で詳細をお伝えしますが、文字を見ないで絵のみで遊べるために、初めて百人一首に触れるような小さな子供でも楽しめるのではないでしょうか。ちなみに、百人一首では100枚も読まなければいけない読み手は大変なものです。

1人で100枚読むとなるととても疲れてしまうでしょう。読み手は公式戦等においては交代制で読むとされています。また、気持ちとしては取る方に参加できないというつまらなさもあるかもしれません。

動画サイトには、百人一首を一気に読み上げてくれる動画もアップされています。実際の人の声でランダムで読み上げをしてくれる動画もあるので、いつも読み手をしていた方も、取る側に回ることができるのです。

スマホやパソコンにインストールして使える動画もあるので、そういったものもいつでも見られますので、便利かもしれません。さらに、『色冠』という遊び方もあるのを知っているでしょうか。

こちらは、百人一首の札を使う遊びですが読み札しか使いません。『青冠』という言い方もするとされています。4人で遊んで、向かい合った2人がペアとなり対抗をするのです。僧侶と女性以外では、被っている冠の形によって黒冠や縦烏帽子、横烏帽子、矢五郎などと分けられます。

札により、冠の形が変わってくるため、僧侶と女性以外の枚数配分については一定になっていません。100枚の読み札をよく切って、1人に25枚ずつ配ります。そして妥当な方法ではじめの人を決めるのです。

順々に自身の右隣の人に札を出して、右隣の人は同じ札を持っていたら出せるのですが、もしなければパスをすることになります。誰かの手持ちの札がなくなればそのペアの勝利となるでしょう。

天智天皇と持統天皇が役札になっていて、天智天皇は攻め札ということで出すと必ず勝てて、受け札として出すなら全てが受けられます。また、持統天皇は天智天皇以外に勝つのを知っておくと便利です。