知っておこう!百人一首のルールはどうなっているのか

百人一首のルールについて見ていきたいと思います。百人一首はかるたのような遊びであり、短歌の上の句を読み上げて上の句に続く下の句が書いてある札を取り合うというものです。

かるたの場合は読み手が読み上げた言葉の頭文字が書いてある札を取ることが主となる、スピードが求められる遊びとなっています。一方で、百人一首はあらかじめ上の句に適した下の句を覚えていなければいけないので、札を取るスピーディーさに加えて暗記力も必要になるでしょう。

まず通常のルールについてご紹介します。一般として遊びで行われる百人一首は、読み手が1人と参加者2人以上で行われます。最初に下の句が書いてある札をバラバラに並べて、参加者はその札の周囲を取り囲むのです。

詠み手は手持ちの読み札から一首だけを選んで、上の句を読んで下の句を読むという順で読み上げます。初めに下の句を書いている札に触れた人がその札をもらうことができて、最後には取った札が最も多かった人が勝ちです。

お手付きをすれば1回休みになるとか、2人以上が同時に同じ札に触った場合にだれが取るかをじゃんけんで決めるといったことは、ゲームをやる場所によっても変わってくるでしょう。

この様な遊びはでは、どの程度百人一首を覚えているのかが、勝敗に左右すると考えられます。また百人一首には1対1で行う競技用に決められている公式ルールも存在します。こちらは読み手は1人で参加者は2人です。

ランダムに下の句の札を25枚ずつ取って、その札を自陣に3列に並べます。50枚の札を使いますが、100枚のうち残りの50枚は使用しません。15分間の暗記タイムがあり、その時間内に札がどの様に配置されているかを暗記するのです。

読み手が読んだ札を取るというのは、通常のルールと同様になります。相手の陣地内の札を取ったなら、自陣より相手陣地に札を1枚送りましょう。この様にして自陣の札が0になったら勝ちです。

競技用ルールでは、自陣の札をしっかりと押さえながらどのようにして相手陣地の札を取ることができるかが、勝負を決めるでしょう。競技かるたの場合は、『決まり字』を覚えるのも、札を早くとるための手段です。

上の句のある一定の文字まで読まれると下の句がわかるのが『決まり字』と言い、下の句が読まれるまでわからなければ札を取るスピードも遅くなってしまうので、『決まり字』を把握しておき早く札を取るのが必須となります。

さらに、競技かるたでは通常は『払いて(はね手)』で取ります。札を叩くことや押さえたりするのは札を取る瞬間をわずかに遅くしてしまうからです。払い手は札を払うようにして取るのですが、人差し指から小指までをくっつけて手首を動かして札を払います。

敵陣の下段や自陣の下段にそれぞれに札を置き、繰り返して素振りをしてみましょう。動作は徐々に慣れていきいつの間にか身に付くのではないでしょうか。初心者の方は、なるべく払い手で札を取るようにするのが大事です。